下の左の写真は、ソウル市内にある三田渡碑に嵌めこまれた銅版の構図である。1636年、国号を後金から清と改めた満州軍は朝鮮に攻め入り、李氏朝鮮の王族を三田渡に追い詰め、国王・仁祖に大清皇帝ホンタイジの前で三跪九叩の謝罪をさせた。これを三田渡の屈辱という。これ以後、李氏朝鮮は清国の属国となった。
右は先頃、平昌の自生植物園内に設置された「謝罪する安倍」の像である。別名、「永遠の贖罪」というそうだ。
両方は、奇妙に構図が一致していないだろうか。そう、これが、慰安婦問題に込められた韓国人の真の意図である。 慰安婦問題をとおして、日本人を屈服させることである。だからこそ、彼らは日本が安全保障の大きな部分を依拠しているアメリカで慰安婦像を多く建て、アメリカ人の同情を買い、アメリカの意向で日本人に屈服を強いる作戦を展開しているのである。
幼稚だが陰険な策謀と言えるだろう。
韓国人が像を立てたがる理由
そもそも、なぜ韓国人は、これほど慰安婦像の建立に狂奔するのだろうか。そのヒントは、
シャルル・ダレの「朝鮮事情」に記述された下記の文章にある。
「敵の陰謀によって官職や命を失った貴族はその復讐を子孫に委ねる。しばしば復讐のための有形の形見が授けられる。
たとえば、子に衣服を与え、自分の仇をうつまでは決して脱いではならないという遺言が残される。子はその衣服を絶えず身につけており、
万が一、志を全うできずに死ぬ場合は、やはり前と同じ条件でまたその子に伝える。
祖先の血に報い、その魂を鎮めようとして、子孫たちは二代、三代にわたり、このぼろぼろの衣服を身につけている。
そういう貴族をしばしば目にすることがある。 朝鮮では、父親の仇を討たなかったならば、父子関係が否認され、その子は私生児と成り、
姓を名乗る権利さえもなくなってしまう。
子のこのような不孝は、祖先崇拝だけで成り立ってこの国の宗教の根本を侵すことになる。
たとえ父が合法的に殺されたとしても、父の仇あるいはその子を、父と同じ境遇に陥れなければならず、
また父が流罪になればその敵を流罪にしてやらねばならない。
父が暗殺された場合も、同じ行為が求められる。この場合、犯人はたいてい無罪とされる。
なぜなら、この国の宗教的国民感情が彼に与するからである」(p. 42)
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上述中の「有形の形見」が慰安婦像なのだ。石材や金属で作られた慰安婦像は、そこに書かれた文字とともに、半永久的に消え去ることはない。
今直ちに、あるいは予見しうる未来に於いて、日本に対する復讐ができないにせよ、数百年の未来に於いて日本が再び関東大震災後の東京のような、あるいは先の大戦後のような荒廃した国土にならないと、誰が保証できようか。
そして、万が一にせよ、日本が国力を失ったときに「20万の婦女子の強制連行」は実行される。そのための「有形の形見」が慰安婦像なのだ。
このことは、韓国と向き合う現代の我々の問題に直結する。このように遺恨の深い民族と、日本人が共に未来に向かって歩むことができようか。彼らが信じていることが、いかに史実は違うと弁明しようと無駄であろう。宗教と同じように、碑文に書かれていることが事実であると、彼らは信じるからである。
日本を征服し足蹴にしたいという野望
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